家族の大切な思い出
長年ご家族で暮らしていたお家。
柱にも床のキズにも大切な思い出があるものです。
財産だけではない価値と思い出が詰まった大切なご実家が空き家となっていませんか?
「今住む人がいない。」「誰か良い人が居れば貸し出したいのに。」
当たり前の考えではあるのですが、こうした空き家も放置しておくと資産価値を失ってゆきます。
自然原因による被害
空き家を放置することによって、まず起こるのが庭木や、植物の越境です。
家人に安らぎを与えてくれていた植物も、手入れが行き届かないと雑草が増え、庭木はどんどん成長し、やがて庭を超えて大きく なります。
越境した枝はお隣さんとの壁を越え、果てには標識を隠し、電線に絡み、近隣住人の迷惑にもなりかねません。
又、伸びた枝や落ち葉が側溝や雨樋に詰まると排水障害や雨漏りの原因にもなってゆきます。
最終的には雨漏りから屋根や床に被害が及びます。最低でも年に一度の剪定作業が必要になります。
生物による被害
次に起こるのが生 き物による被害です。
空き家は虫や動物にとっても過ごしやすい環境です。いつの間にか虫が入り込み、その虫をエサにするヤモリ、ヘビなどの格好の住処 になります。
中でも大きな被害を出すのが哺乳類です。タヌキは物置などに糞の山を築きますし、アライグマは家財を荒らして巣を作り 繁殖します。
動物が住んでいるからと言って勝手に駆除はできません。有害動物の駆除は自治体の指定を受けた駆除員に依頼しないといけません。
こういった被害を減らすためには、少なくとも数カ月に一度の見廻りが必要です。
他人による被害
空き家に起こる最大の被害は残念ながら人によってもたらされます。
よくあるのは敷地内への不法投棄です。たまったゴミは景観を損ねるだけでなく、悪臭など近隣のご迷惑に・・・
さらに起こるのが建物内への不法侵入です。知らぬうちに他人が住み着いたり、家財を荒らされたりするだけでなく最悪の場合は 放火されることも・・・
不動産の価値を著しく損なうだけでなくご近所に類焼被害を出す例すらあるのです。
見廻り対策
このような被害を 未然に防ぐためにも様々な対策が必要です。
うかつに不動産情報をネットサイトに掲載すると、画像から空き家物件が特定され被害を呼ぶこともあります。
対策として、定期的な見廻りは欠かせません。
私たち空き家相談センターは各種の専門家による見廻りサービスや、遠隔地の住宅でも大手警備会社による見守りサービスをご紹介す ることが可能です。
特定空き家
建物を空き家の状態で長年放置されると、建物そのものがだんだんと痛んできます。
屋根は抜け、床は腐り落ち、壁は崩れてきます。
中でも痛みがひどく、崩壊や火災の危険がある空き家は
自治体によって他者に被害を与えかねない特定空き家とみなされることがあります。
特定空き家とみなされてしまうと、 現行の住宅にかかる税率より税額が3倍にも上がります。
また、特定空き家は行政代執行の対象ともなり、取り壊しなどの処置がとられることもあります。 ・・・当然その際にかかった 費用は遺族や相続人に請求されることとなります。
こうした空き家問題を未然に防ぎ・解決する為に私たちは活動しています。